こちらの部品は、カメラ用アクセサリーとは少し趣が異なり、補修用の部品です。
ジャンクカメラを弄っていると、
「これさえあれば直るのになあ」といったことが割とよくあったりします。
巷ではよくこういった故障を「持病」などと言いますが、カメラ・レンズによって持病も様々です。
PENTAXのフィルム一眼レフカメラの「MZ」シリーズで有名な持病に
- ミラー駆動系のギア割れによるミラーアップ故障
- ストロボポップアップのレバー折れによるストロボポップアップ故障
があります。
後者はストロボを使わなければ撮影に支障はないのですが、前者は撮影そのものが不能になってしまう
割と深刻な持病です。
駆動系モーターに直結されたプラ製ギアが割れてしまい、空転してしまうのがこの故障の原因です。
(ほとんどのパーツがプラ製のため、他の箇所が原因のこともあります)
MZシリーズは「MZ-xx」の数字二桁のエントリー機種から事実上フラッグシップの「MZ-S」まで
ミラーボックス周りにはプラ製部品が多用されており、このプラ製ギアひとつでダメになってしまうのは
なんとももったいないところ。
この持病が原因でジャンクとなっている個体がかなり多く、無事な個体を探すのが大変です。
実は同じ仕様の金属製ギアがラジコン用に販売されていましたが、現在は入手困難となっています。
本部品は、件のプラ製ギアと同等仕様のアクリル製ギアです。
高精度に出力するため、DMM.makeのアクリル(Xtreme)のみとなっています。
モーター軸への圧入の際は、誤差によって緩くなることもあると思いますので、
糸を通して調整するなど工夫をお願いします。
MZ系のミラーボックスに使用しての動作は確認していますが、強度は確認していません。
元々のギア同様に故障することも考えられますので、ご使用の際は自己責任にてお願いします。
本部品に興味がある方は、以下のリンクより詳細確認及び注文が可能です。
https://make.dmm.com/item/909512/