【P.-Miauor-Q 85/3.2】組み立て説明書

>> 基本情報 >> 組み立て説明書
>> 作例
>> テクノロジー #1:光学系 - #2:機構

目次

事前の準備

まず、「基本情報 >> 部品の入手について」の項目をご一読いただき、
記載されている部品を準備します。

【3Dプリント品 (DMM.makeにて委託)】
マウント部品は、お手持ちのカメラに合わせてペンタックスKマウントもしくはニコンFマウントを選択してください。
【光学レンズ (ケンコー製)】
【アイリス (顕微鏡用を個人輸入)】
【ねじ類 (内面反射を防ぐため黒色を推奨)】

また、以下のものを準備してください。

【染色・塗装関係】
全面黒での塗装が組み立て・運用ともに一番楽ですが、
お好みに応じて外装をつやありの銀色にする等もよいかと思います。

  • 黒塗料 (ダイロン等のナイロン用染料、もしくはプラモデル用スプレー)
  • つや消しトップコート (表面保護および内面反射防止)
  • 無水エタノール (3Dプリント品の洗浄用)
  • 超音波洗浄機 (3Dプリント品の洗浄用、できれば推奨)

【3Dプリント品組み立て関係】

  • プラスドライバー
  • ピンセット (必須ではないですが、あると便利です)
  • ロックタイト (ねじの緩み防止)
  • 紙やすり、スポンジやすり (無くても支障が生じにくいよう設計してあります)
  • ワイヤーブラシ等 (粉末除去用)
  • ニッパー・カッター等 (ランナー切り離し用)

【光学系組み立て関係】

  • 無水エタノール (光学レンズのクリーニング用)
  • シルボン紙、クリーニングペーパー等
  • ブロアー

組み立て手順

3Dプリント部品別に分けて順番に組み立てを行うことで、スムーズに組み上がるようになっています。

  1. 「光学系保持部品」へ光学レンズを組み込む
  2. 完成した「光学系保持部品」を「鏡筒部品」へ取り付け、「鏡筒部品」を組み立てる
  3. 「マウント部品」を「鏡筒部品」へ取り付ける
  4. 完成したレンズをカメラへ取り付け、「フード」を取り付ける

組立図やレンズ構成図、あるいは製品写真を参考にしてください。

光学系保持部品の組み立て

参考:「Primo-Miauor-Q 85mm 1:3.2 (光学系固定)」DMM.make商品ページ

組立図

レンズ構成図

  1. 「光学系保持部品」の3Dプリント部品はランナー接合されていないため、そのまま組み立てを行います。部品は前側部品、後側部品、絞り連動レバー、飾り板の4点です。部品に残留したナイロン粉末を洗浄し、黒で染色もしくは塗装しておきます。
  2. レンズ構成図を参考に、後側部品に3、4枚目のレンズを取り付けます。それぞれ周囲3箇所にM2ナットを入れ、外側からM2ねじ(長さ5mm)で固定します。レンズの固定が緩い場合、長さ6mmのねじを使ってください。3枚目のレンズ(凹メニスカスΦ30.5mm)は前後が分かりにくいため注意してください。
  3. 後側部品にアイリスを取り付けます。周囲3箇所にM2ナットを入れ、外側からM2ねじ(長さ5mm)で固定します。アイリスの固定が緩い場合、長さ6mmのねじを使ってください。
  4. アイリスに絞り連動レバーを取り付けます。スムーズに動作することを確認してください。
  5. 1と同様に前側部品に1、2枚目のレンズを取り付けます。それぞれ周囲3箇所にM2ナットを入れ、外側からM2ねじ(長さ5mm)で固定します。レンズの固定が緩い場合、長さ6mmのねじを使ってください。2枚目のレンズ(凹メニスカスΦ30.5mm)は前後が分かりにくいため注意してください。
  6. 前側部品に飾り板を取り付けます。前側部品の周囲3箇所にM2ナットを入れ、前側部品に飾り板をはめ込んでから外側からM2ねじ(長さ5mm)で固定します。
  7. 前側部品と後側部品を仮組みし、干渉しないことを確認します。

鏡筒部品の組み立て

参考:「Primo-Miauor-Q 85mm 1:3.2 (鏡筒)」DMM.make商品ページ

組立図

  1. 「鏡筒部品」の3Dプリント部品はランナー接合されており、一体となって造型されます。部品はピント環、支持部、ピント環固定部、ヘリコイドリミッター、鏡筒、絞り環の6点です。ランナーを切り離し、バリを除去した後ナイロン粉末を除去して洗浄します。部品の造型コストを下げるため、部品間のクリアランスがギリギリとなっており、粉末が残留しやすくなっています。部品の洗浄後に、黒で染色もしくは塗装します。
  2. 組み立て済みの光学系固定部品の後側部品の外周3箇所にM2ナットを入れ、鏡筒に取り付けて鏡筒後側からM2ねじ(6mm)で3箇所固定します。絞り連動レバーの位置を間違えないように気を付けてください。
  3. ピント環の内部にピント環固定部を設置します。
  4. 鏡筒をピント環のヘリコイドにねじ込みます。ピント環固定部の凹みに、鏡筒の突起が一致するようにして最後までねじ込んでください。
  5. ヘリコイドリミッターにM2ナットを5箇所取り付け、ピント環の先端に取り付けてM2ねじ(5mm)で5箇所固定します。リミッターの寸法は若干きつめになっていますので、取り付けにくい場合は適宜やすり等で削ってください。
  6. ピント環の後方から、支持部の突起2箇所をピント環固定部とピント環の凹みに一致するよう差し込みます。
  7. 支持部の後方から、絞り環を突起が絞り連動レバーに一致するように差し込みます。この状態で絞り環は固定されないため、仮止めしてください。

マウント部品の組み立て

Fマウント用・Kマウント用ともに組み立て手順は変わりません。

  1. 「マウント部品」の3Dプリント部品はランナー接合されていないため、そのまま組み立てを行います。部品はマウント部品、絞りクリック用バネの2点です。部品に残留したナイロン粉末を洗浄し、黒で染色もしくは塗装しておきます。(絞りクリック用バネは外部に露出しませんので、染色・塗装の必要はありません。)
  2. 組み立て済みの鏡筒部品のピント環を回し、ヘリコイドを最大まで繰り出します。
  3. 組み立て済みの光学系固定部品の前側部品の外周3箇所にM2ナットを入れ、鏡筒に取り付けて側面からM2ねじ(5mm)で固定します。このとき、鏡筒に組み込み済みの光学系固定部品の後側部品の突起が前側部品の凹みと一致するようにします。
  4. マウント部品の鏡筒側の凹みに絞りクリック用バネを設置し、鏡筒部品の後方へはめ込みます。絞り環の内側にクリック位置に対応した溝があります。はめ込む際、絞り環を開放位置にしておくと位置関係が分かりやすいです。
  5. レンズ後方からピント環固定部にM2ナットを入れ、マウント部品にM2ねじ(10mm)を通して3箇所固定します。1箇所ずつ、少しずつ固定すると固定しやすいです。
  6. 以上で完成です。お疲れさまでした。お好みに応じて先端にフィルター(Φ58mm)を装着できます。レンズの保護には別途Fマウント用もしくはKマウント用のリアキャップと58mmのフロントキャップをご用意ください。斜入射光に弱くフレアが生じやすいため、オプションのフードを取り付けることで実用性が向上します。

距離指標の貼り付け


お好みに応じて、以下より距離指標データをダウンロードして貼り付けてください。
サイズは 90mm x 5mm です。
サンプルでは黒塗装済みのアルミテープにレーザー彫刻を施したものを貼り付けています。

距離指標データ: https://soraphoto.blob.core.windows.net/soraphoto-main/2019/12/distance_label_90x5.png

更新履歴

2020/02/12: 距離指標のダウンロードを追加
2020/02/25: Fマウント部品について追記

【P.-Miauor-Q 85/3.2】作例

>> 基本情報 >> 組み立て説明書
>> 作例
>> テクノロジー #1:光学系 - #2:機構

目次

作例1 (Prototype ver. w/ PENTAX K-1 Mark II)

*プロトタイプ版での撮影のため、製品版とは描写が異なる可能性があります。

作例2 (Release ver. w/ PENTAX K-1 Mark II)

【P.-Miauor-Q 85/3.2】基本情報

>> 基本情報 >> 組み立て説明書
>> 作例
>> テクノロジー #1:光学系 - #2:機構

目次

「Primo-Miauor-Q 85mm 1:3.2」について

「史上初!? 一眼レフ用交換レンズ組み立てキット、できました!」

記念すべき 自作レンズ「Miauor」第一弾。Kマウント用中望遠単焦点レンズです。
(オプションのマウント用部品を追加し、KマウントまたはFマウントで使用可能となりました)
今までにない強烈なソフト効果を気軽に楽しんでもらうことを目的としています。
現時点での私が持ちうる知識と技術を総動員し、これまで3Dプリンターで製作したものの中で最も設計・製作が複雑なものとなりました。

名前の頭の「Primo」は、「第一の」を意味します。
後ろの「Q」は、後述のスペックにおけるレンズの構成枚数が「4枚」であることを表します。
つまり、このレンズが「Miauor」の第一弾のレンズであり、4枚構成であるためこのような名前としました。

部品の入手について

冒頭でも述べたように、組み立てキット品として頒布しています。
以下の部品を購入していただき、組み立てることで初めてレンズとして機能します。
頒布していましたが、残念ながら光学部品の入手に目途が立たなくなってしまったため頒布を終了いたしました。
以下は頒布当時の情報となります。

【3Dプリント品 (DMM.makeにて委託)*公開を終了しました*

【光学レンズ (ケンコー製)*入手不可能になりました*

【アイリス (顕微鏡用を個人輸入)】

【ねじ類 (内面反射を防ぐため黒色を推奨)】

  • M2ねじ (5mm) 26本 / (6mm) 3本 / (10mm) 3本
  • M2ナット 32個

ここまで、総額はフード含めて41000円、フード無しなら35000円くらいです。
自家染色・塗装される場合はもう少しお安くなります。

なお、時期は未定ですが組み立て済み完成品の頒布を検討中です。
BOOTHにて完成品の頒布を開始しました。詳細は引き続き以下に記載します。
上述の通り光学部品の調達が不可能となったため、完成品頒布についても終了いたしました。

完成品の頒布について*頒布を終了しました*

ここまで「組み立てを楽しみたい」方向けの組み立てキット品としての公開について記しましたが、当然ながら「レンズとして使ってみたい」だけの方もいると思います。
(部品点数やネジ類も多いですし、塗装・染色や組み立てを手間と考えてもまあ不思議ではないですよね)
そのような方へ、組み立て済みの完成品の頒布をBOOTHにて開始しました。

https://mr-optics.booth.pm/items/1685013

フードの有無を選択でき、自家出力品のレンズキャップを付属してのお届けです。

仕様

レンズタイプ中望遠単焦点ソフトフォーカスレンズ
レンズマウントペンタックスKマウント
ニコンFマウント
焦点距離85mm
開放絞り値F3.2
最小絞り値F22
絞りのタイプ手動絞り
画角28.5°
レンズ構成4群4枚 (完全対称型ダブルガウス)
絞り羽根枚数14枚
最短撮影距離1.0m
最大撮影倍率0.09倍
フィルター径58mm
最大径×長さ83×63.8mm (キャップ・フード含まず)
質量190g (キャップ・フード含まず)
オプション角型フード、58mmレンズキャップ、Kマウントリアキャップ

【レンズ構成図】

更新履歴

2020/02/12: BOOTHでの販売について記載
2020/02/25: Fマウント部品について追記

M&R Optics ロゴについて

Twitterでは適宜できごとを載せているのですが、ブログの方は更新が遅れ気味です。
M&R Opticsのロゴが決定した際にもブログの方へはいきなりロゴを掲載していたので
びっくりされた方もいたかもしれません。
(ブログのみ見ている方がどれだけいるのか分かりませんが…)


こちらのM&R Opticsロゴですが、


とTwitterでも述べたように、「M&R Optics」という名前そのものを表したデザインとなっています。
ちなみに「ねこ」で「ペンタゴナル」なロゴということで、個人的に「ねこペン」と呼んでいます。(被るので正式名称ではありません)

既にレンズフードやレンズキャップ等にこのロゴを(スペースが許せば)埋め込んでいますが、
今後も様々なグッズを作っていこうと思います。