いくつもあるねじ込みマウントですが、単純な形状であるため汎用性も高く、
写真以外にも様々な用途で使われています。
そのうちのひとつが、顕微鏡の対物レンズに用いられるRMSマウント。
写真用レンズが「大きなものを小さく写す」縮小光学系であるのに対し、
顕微鏡の対物レンズ、すなわち「小さなものを大きく写す」拡大光学系に特化しています。
得意とする範囲は違えど、レンズ(凸レンズ)としての機能はどちらも同じ。
カメラに取り付けることで、マクロレンズ以上のクローズアップ写真を撮ることができます。
本部品は、そんなRMSマウントの対物レンズをKマウントに変換するアダプターです。
とはいえ、RMSマウントのレンズ自体にピント調節機能は設けられていませんので
ベローズユニットやヘリコイドといったピント調節装置が別途必要となります。
私が所有する顕微鏡用対物レンズでは、以下のレンズの取り付けを確認しています。
- Nippon Kogaku 10x/0.25
- Nippon Kogaku 40x/0.65
- Nippon Kogaku 60x/0.80
このうち、Nippon Kogaku 10x/0.25で撮影したのがこちら。
皆さんよくご存知の10円玉の鳳凰です。
もちろん被写体・カメラとも固定に気を使う必要がありますが、こんな世界を簡単に捉えることができます。
先ほど上で「RMSマウント=対物レンズ」と書きましたが、当てはまらないものもあります。
顕微鏡の世界も高性能化が進み、RMSマウントより大口径のマウントを採用した対物レンズもあるため
購入・使用前によく確認する必要があります。
本部品に興味がある方は、以下のリンクより詳細確認及び注文が可能です。
https://make.dmm.com/item/905769/
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